近親者の不幸があった時は通夜または葬儀に参列するのがマナーです。
お葬式は冠婚葬祭の中でも最も大切なものとされていて、何よりも優先させなければなりません。
しかし、やむを得ず欠席しなければならない事もあるかと思います。
ポイント
通夜や葬儀を欠席する場合は弔事を打ち、香典を郵送するのが一般的です。
ここでは香典袋の表書きの書き方と香典の郵送方法についてお届けします。
香典袋の表書きの書き方と郵送
通夜またはお葬式・葬儀に出席できない時には弔電を送るのがマナーです。
弔電を送った上で、香典は別途、現金書留で送りましょう。
弔電の選び方
通夜・葬儀に出席出来ない時に覚えておきたい事
- 弔電 (お悔やみ電報)の宛先は喪主宛(もしくは「故◯◯◯◯様ご遺族様」)宛
- NTTの電報は「115」
- 弔電は友引でも送ってかまいません。
- 式場が寺や斎場の場合、弔電の宛先は寺(式場)です。
- 香典はお悔やみの手紙を添えて、現金書留などで送ります。
香典袋の表書きの共通ルール
- 表書きの文字は薄墨で書きます。
- 水引は白黒、双銀など、結び切りの物を使います。
結び切りの水引は「2回起こらないように」と言う意味が込められています。
表書きの書き方
故人の宗教が分からない時
「御霊前」
- どんな宗教でも使えます。
- 通夜・葬儀両方OK。
仏教の場合
「御霊前」「御香典」「御香料」
- 御佛前(御仏前、ご仏前)は四十九日以降の法事にしか使えません。
神式の場合
「御神前」「御玉串料」「御榊料」
- 香典袋に蓮の花の絵が書いている物は仏教用なので神式では使えません
見出し(全角15文字)
「御霊前」「御花料」
- 香典袋にユリの花や十字架の絵が印刷されている物がはキリスト教式です。
- 香典袋に蓮の花の絵が書いている物は仏教用なので神式では使えません。
郵送時の現金書留でお香典を郵送する場合
香典を現金書留で送る手順
- 現金を香典袋に入れ、表書きをに書きます
- 便箋にお悔やみの手紙を書きます。
- 香典袋と手紙を現金書留の専用封筒に入れます。
- 現金書留を郵便局の窓口から送ります。
現金書留の封筒は2種類あります。窓口で現金書留を購入する際「大きいサイズでお願いします」と声をかけてください。
遺族への手紙の書き方【例文コピペOK】
お悔やみの文章は、構成が決まっています。
- 訃報への反応
- お悔やみの挨拶
- 葬儀欠席へのお詫び
- 香典・供物についての言及
- 家族への慰めの言葉
- 末文の挨拶
この構成を意識して文章を書いていきましょう。
「重ね重ね」「たびたび」「しばしば」「かえすがえす」など不幸が重なる事をイメージさせるような言葉を使うのはタブーです。
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突然の訃報に驚いております。遠方のためご葬儀に参列できず申し訳ございません。ご遺族の皆様に心よりお悔やみを申し上げますと共に、御冥福をお祈りしたいと存じます。心ばかりのお香料を同封いたしました。どうかご霊前にお供えください。合掌
お悔やみの手紙を忘れずに
お香典を郵送する場合、現金書留の封筒にお香典の入った香典袋だけを入れて送る方も多いようです。
ポイント
訃報は突然やってくるため「とにかくお香典だけでも送らなきゃ!」と慌ててしまう気持ちは分かりますが、お悔やみの手紙を入れるのを忘れないよう気をつけてください。
もし葬儀には間に合わなくても後日お仏壇に手を合わせに行く予定がある場合は弔電だけ送って、お香典はその時渡しても良いかと思います。
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