もうすぐ七五三ですね。
七五三は正式には11月15日に行われるものですが、最近は11月15日前後のお天気の良い週末にお参りに行く方が多いかと思います。
子どもの健やかな成長を願う七五三は親御さんだけでなく、祖父母や親戚にとっても楽しみなものです。
しかし身内に不幸があって喪中の時は七五三に行っても良いのでしょうか?
今回は喪中のときの七五三の扱いについてお届けします。
喪中に七五三って行ってもいいの?
「一般的に身内に不幸が起こると神社に行ってはいけない」と言われます。




注意ポイント
結論から申し上げると、喪中でも七五三のお参りには問題がありません。
忌中と喪中の違い
喪中期間中でも、忌中を過ぎていれば七五三のお参りをしても良いとされています。
ただし「忌中」の場合は七五三のお参りは控えてください。
忌中と呼ばれる期間は個人との関係によって変わってきますが、最大で50日とされています。
忌中の期間
故人との関係 | 忌中期間 |
父母 | 50日 |
配偶者 | 50日 |
祖父母 | 30日 |
兄弟姉妹 | 20日 |
子ども | 20日 |
叔父叔母 | 20日 |
従兄弟従姉妹 | 1~3日 |
ポイント
忌中の期間中は七五三をはじめ、結婚式、家の新築・改築、神社への参拝、お祭り、お祝いに参加する、新年を祝うといったことはできるだけ避けることとされています。
忌中に神社へ行って駄目なの理由
神社は神聖な場所とされています。
家族を亡くした人は心が暗い気持ちに支配されていますよね。神道ではこれを「気枯れ(穢れ)」ている状態と考えています。
汚れた状態で神様と会う事はてきません。
神社を神聖な場所と考えるため、忌中は自分の状態を整えることが大切なのです。
喪中の場合の七五三
忌中(50日間)が終わって、喪中の場合は七五三に行ってもかまいません。
ポイント
ただ、喪中の1年間は故人を偲び、悲しみを乗り越えて通常の生活へと戻っていく期間とされています。お祝いごとや派手な生活を避ける事は慎むべきですが、忌中のような明確なタブーはありません。
ポイント
もし「それでも、やっぱり気になる…」と言う場合、忌明けに神社に行って「清め祓い」をしてもらいましょう。
喪中は鳥居をくぐっては駄目?

- 喪中でも神社の鳥居をくぐらなければ良い。
- 鳥居を通らず脇から神社に入れる
「喪中は神社の鳥居をくぐらない」と思っている方がおられますが、これはマナー違反です。
神社にお参りをする時は鳥居をくぐるのがマナーです。
忌明けしていればお参りしても大丈夫です。お参りの際にはきちんと鳥居をくぐって、神様に正しい方法でお会いしましょう。
忌明けが間に合わない場合
どうしても七五三の予定に忌明けが間に合わない場合、忌明けを待って七五三のお参りを遅らせてください。


ポイント
忌中で七五三が出来ない場合は、写真スタジオで写真だけ撮影してもらって、家族でお祝いしてみてはいかがでしょうか?
忌中に七五三をしてはいけないことの本来の意味は「神社に穢れを持ち込まない」と言うことです。
神様へのご挨拶は遠慮して、写真だけ写真スタジオで撮る分には問題ありません。
ポイント
忌中の時はお祝いは避けるべきとされていますが、七五三は子どもにとつて一生に一度の大切な儀式です。最近は「ささやかになら」祝っても良いという風潮になっています。

神社には忌明けしてから改めてお参りなさってください。
まとめ

- 喪中の場合は七五三のお参りをしても良い
- 喪中でも神社の鳥居は必ずくぐってお参りる
- 忌中の場合は七五三のお参りは出来ない
- 七五三の写真を撮る事は出来る
七五三はお子さんだけでなく、ご家族にとっても大切な儀式です。
悲しい事があった時だからこそ、家族の絆を深めるためにも全てのお祝いを禁じてしまうのではなく「故人も一緒に子どもの成長を見守ってくれている」と考えて、マナーの範囲うちでお祝いしてみてはいかがでしょうか?
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