法事に招待された時、お供え物を持参することになりますが、毎回「何を持っていこう?」と悩んだりしませんか?
お供え物ってあくまでも「気持ち」ですから何を持っていっても良さそうなものですが、出来ることなら喜ばれる物を持参したいですよね。
今回は法事に招かれた時のお供え物について「どのくらいの物」を「どのくらいの費用」で準備すれば良いのかをお届けします。
喜んでもらえる法事のお供え物。選び方のポイント
目次



お供え物の基本は「五供(ごくう)」だとされています。
五供とは?
仏教では香(お線香)、花、灯明(ロウソク)水、飲食、が基本のお供え物されていて「五供(ごくう)」と呼ばれています。
お供え物といわれて思い浮かぶのは果物やお菓子が一般的ですが、お線香やロウソクの灯りも本来はお供え物の一つなのです。
お供え物を選ぶ時に気をつけたい3つのポイント
お供え物を選ぶ3つのポイント
- 小分け出来る
- 出席者の年齢を考える
- 重い物は避ける
ポイント
お供え物は法事が終わった後、お供え物は小分けして「おさがり」として参列した人達に持ち帰ってもらうのが一般的です。
- お供え物を選ぶ時はは小分けする事を前提に考えて、数が多く入った個包装の物が喜ばれます。
- 子どもがいる世帯が多い時はお菓子を用意してみたり、年配の方が多い時は「硬い食べ物は避ける」など、出席者の年齢に応じて品物を選ぶと良いでしょう。
- 参列者が持ち帰ることになるので重い物は避けましょう。
法事のお供え物の相場
お供え物の相場は3000円~5000円が一般的です。
あまり高価な物を用意してもかえって遺族の方に気を使わせてしまいます。
予算内で購入できる物で具体的な品物を説明していきます。


食べ物
なんとなく仏壇にお供え物って果物籠をイメージする方が多いのではないでしょうか?
確かに果物籠はお仏壇の周囲が華やかになって良いかと思いますが、今回は果物以外の物も考えてみいたと思います。


法事となると高齢の方が多いので、真っ先に和菓子をイメージする方が多いのですが「高齢者は和菓子が好き」とは限りません。
年齢を問わず洋菓子は喜ばれます。ただし選ぶ時に注意して戴きたいのは次の2点です、
ポイント
- 個包装であること
- 歯が悪い人でも食べられること

クッキーよりもフィナンシェやマドレーヌと言った焼き菓子、歯が悪くても食べやすいラスクなどは喜ばれます。
初盆等、夏の法要の場合はゼリーや水羊羹が喜ばれますが、人数の多い法事の場合は似たようなお供えが集まってしまうので「あえて」ゼリーや水羊羹を外していくのもアリだと思います。


また甘いもの苦手な方がおられるのが分かっている場合は贈答品用の塩昆布やふりかけ、海苔なども意外と喜ばれます。
甘い物ばかり集まってしまうと、法事のあとで「おさがり」を分けた時に似たようなお菓子ばかりがズラッと並ぶ…なんて、よくありますよね。


お供え用に喜ばれる食べ物
- 果物
- フィナンシェ・マドレーヌ・ラスクのような食べやすい焼き菓子
- ゼリー・水羊羹
- 塩昆布・ふりかけ・海苔
アルコール類(ビール・お酒)
故人がお酒好きの方の場合、ビールや日本酒も喜ばれます。
ポイント
特に出席者にお酒好きの男性が多い場合はビールやお酒を選ぶと良いかも知れません。ただ、この場合も分ける事を前提にして缶ビール等の詰め合わせが良いでしょう。
お供え用の瓶ビールもありますが、瓶だと重いので缶ビールがオススメです。


特に初盆等の夏の法事で出席者に男性が多い場合はお菓子よりもビールの方が喜ばれるかと思います。
お花
お花を持参するのもアリです。
お花屋さんに「お供え用にアレンジしてください」とお願いすれば、お供えに相応しい感じで仕上げてくれます。
ポイント
色のリクエストを聞かれた場合は「白と紫を中心にしてください」と申し出てください。
花束にしてしまうと持参した後、花瓶に生ける手間がありますから、くれぐれもアレンジメントにしてくださいね。
お供え物だけでなく、供物料(ご仏前)も用意する
法事に招かれた場合、お供え物だけでなく供物料も用意しましょう。
故人との関係や地方によっても違いますが1万円程度が相場です。
ただし、故人との関係や地域性によって金額は代わりますから、年長者に聞いてから金額を決めるのが無難です。
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まとめ


法事は故人を偲びつつ、滅多に会わない親戚と親睦を深める場です。法事の席が和やかなものとなるよう、マナーに添ったお供え物と供物料を準備した上で、お参りなさってください。
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