親の介護問題って「自分は関係ないな」と思っていても、多くの方が直面するかと思います。

メモ
介護される側の親御さんも「子ども達に迷惑かけないように、脳か心臓であっさり死にたい」思っている方が多いとかと思うのですが、今の日本の医学では後遺症を伴うような重い病気の場合もなかなか簡単に死ぬ事はできません。
認知症を患ってしまった場合はさらに事情が複雑になります。
いっそ寝たきりになってしまえば介護する家族は救われるのですが「元気な認知症患者」ほど手を焼くものはありません。
元々健康な方の場合、高齢者と言っても体力がありますし、認知症を患うことによって行動のリミッターが外れてしまうので、想像以上のパワーを発揮してしまいます。
親の面倒を見ない兄弟にも介護を協力して欲しい

長男は家や土地、家業等を受け継ぐのだから、貰う物の分だけ親の面倒もみる…と言う考え方です。
しかし家族のあり方が変った今「兄弟のうち誰が親の面倒をみるのか」と言うのは難しい問題になっています。
いっそ1人っ子なら……
親の介護問題に直面した方に話を聞くと「親が介護状態になったことがキッカケで今まで良好だった兄弟関係がギクシャクした」なんて話は珍しくありません。
いっそ1人っ子なら1人で大変だろうが、苦労しようが、自分以外に頼れる人がいないのですから諦めがつくかも知れませんが「兄弟がいるのに手伝ってくれない」となると精神的なストレスが半端ありません。
「誰が親を介護するか」と言う問題についてですが、これはもう「親の介護をしようと決めた人」がする…としか言いようがありません。
家族のあり方が多様化する中、両親との同居率は年々下がってきています。
「長男家族が親と同居」が当たり前だった時代と違って、今は家族の形が変化していますよ。
例えば…
- 長男と同居
- 実の娘と同居(マスオさん)
- 長男は転勤族で次男が近距離別居
- 次女と同居で長女は転勤族
ふと思い浮かべただけでも色々なパターンが出てきます。
ちなみに法律的な解釈では、親の面倒を見るのは長男と限定されたものではあません。親の面倒を見る義務は子ども達全員に等しくあります。
法律的な解釈はこちら
-
親の介護を放棄する事は可能なの?法律的な解釈から考えてみる。
知恵袋おばさん突然ですが親の介護についてどう考えていますか? 今の日本では「親の介護は子どもがするもの」と言う考え方が一 ...
首に縄を付けてでも親の介護を手伝わせたい
「兄弟と言っても実家から遠い場所に住んでいるから親の介護を手伝ってもらうのは無理だな」と言う場合、比較的トラブルは少ないようです。

嫌な話ですが、これは介護生活のあるあるネタです。
メモ
兄弟が3人いたとして、実家からの距離はどの子も同じ、そして経済状況も変わらない…と言う場合でさえ「うちは介護とかそう言うの無理だから」と言い切って、親の介護から逃げる人が出てきます。
親介護をメインですることになった人間からすると「少しでも手伝って欲しい」「せめて3回に1回くらいやって欲しいと思うのですが介護をする気のない人の首に縄をつけて親の介護をさせる事は不可能です。
もう本当に残念としか言いようがないのですが、彼らのことは戦力外、または「最初からいなかった人」としてスッパリと諦める方が精神的に良いかと思います。

介護しないなら口を出すな!

こればかりは何を言ってもどうしようもありませんし、話は通じないと思います。
ですが自分が主に家族の介護をするのであれば、大切な事はキッチリと主張してください。
それは「介護にかかわらない人は介護の事に口を出すな」と言うことです。
メモ
介護に関わらない兄弟も子どもですから「良かれ」と思って「もっとこうした方がいいんじゃない?」的なアドバイスをしてくる事があります。しかしそれは介護者にとって、ありがた迷惑でしかありません
ご自身の心を守るためにも「介護に関わらない人は一切口出ししないでください」と言うの事だけは、早々に宣言して戴きたいと思います。
まとめ
綺麗事を書き連ねましたが、どこの世界にも「ずるい人間」はいるものです。
それはたとえ兄弟間であっても変わりません。

- 介護から逃げる人は放置する
- 介護をしない人からの口出し(アドバイス)は一切聞かない
上の2点は介護をしない兄弟と付き合っていくにあたって大切なことです。
「正直者が馬鹿を見る」ではありませんが、真面目で優しい人ほど兄弟から親介護を押し付けられがちです。
このブログを読んでくださった方の介護生活が少しでも心穏やかなものであるよう願っています。