葬儀の後の遺骨はお墓を作ってお墓に納骨するのが一般的でしたが、最近はお寺に納骨したり、自然葬だったりとスタイルが変わってきていますよね。
最初からお墓を持たずにお寺に納骨する方もおられるかと思いますが、改葬(お墓の引っ越し)をする方もおられるのではないでしょうか?
納骨先が自宅から遠方でない場合は自分の手でもって、遺骨を運べば良いのですが遠方から遺骨を運ぶとなると大変ですよね。
「ゆうパック」で遺骨を送る方法
どんな形で供養するにしても、手元に置いていた遺骨を供養する場所に移動させる必要があります。
筆者は弟が父の遺骨を持ち、車で移動したので問題なかったのですが、新幹線だったり飛行機で移動する距離になると遺骨の移動も気を使いますよね。
先日、友達に父の遺骨を納骨した話をしたところ、友達から「田舎から親の遺骨をゆうパックで送った」と言う話を聞きました。
一般的に遺骨は遺族の手で運ぶびますが最近はゆうパックで「送骨」される方が増えているそうです。
送骨とは何か?
送骨とは郵便局の「ゆうパック」を利用して遺骨を供養してもらう霊園やお寺、納骨堂などに送ることです。
ポイント
- 郵便局の「ゆうパック」以外の宅配業者では遺骨の宅配を受け付けていません。
- ゆうパックを運営する日本郵便は「運送に適した状態であれば受け入れる」と言う見解を発表しています。

送骨に法律的に問題はないのか?
遺体の火葬や埋葬については「墓地埋葬法」と言う法律に則って行う必要があります。
遺骨を送った先で法律に準じた埋葬をするのではれば、遺骨を送ること自体は問題ないそうです。
ただし「送骨なんてありえない」と精神的に受け入れる事が出来ない人がいることも忘れてはいけないぽ゜員とです。
純粋に「供養」と言う意味において遺骨を郵送するという行為に対して受け入れられない人もおられます。
ポイント
- 遺骨の供養はナイーブな問題です。
- 送骨をするにあたって家族や親族の同意が得られない場合、後々の付き合いが難しくなるかも知れません。

- 遠方から遺骨を抱えていく自信がない
- 老いた親に気を遣いながら遺骨を持つのは無理
- 飛行機や新感線で遺骨をずっと抱いているのは体力的に無理
筆者の友達の場合、2つ目にあげられている「老いた親に気を遣いながら遺骨を持つのは無理」と言うことで、送骨を選んだとのことでした。
送骨キットを購入して郵便局の窓口から送る
送骨を受け入れてくれるお寺や墓地は増えてきています。
ただしお寺やお墓によっては送骨を受け付けてくれないところもありますから、埋葬先のお寺なりお墓なりに確認を取ってくらにしてください。
全国には「送骨供養」と言って、送骨から納骨までを一貫して受け付けてくれるお寺もあるようです。
送骨供養を行っているお寺
栃木県 永代供養壇 尊星王院 3万円 茨城県 送骨・供養システム「寂照」 NPO法人道しるべの会 45,000円 茨城県 送骨供養 西光寺 6万円 茨城県 延命寺永代供養 株式会社エターナル&延命寺 3万8千円 埼玉県 埼玉のお骨仏 広徳寺 3万円 東京都 NHKやテレビ新聞で
紹介されたお寺東京の送骨山王山 本寿院毎日9時~18時まで
持込可能3万円 神奈川県 神奈川の送骨 円宗院 3万円 愛知県 永代供養ネット「送骨納骨」 ヤッピー霊園 5万円 三重県 送骨納骨 株式会社プロ 5万円 大阪府 ふれあいの社 天空 みんなの供養株式会社 1 広島県 送骨パック 永代供養.jp 愛媛県 聖光 福岡県 送骨永代供養 福岡直葬センター 沖縄県 しま風 株式会社ヤシロ 9万円 送骨.コムより引用
- 送骨を受け入れてくれるお寺や墓地では送骨のためのキットを用意されています。
- 改葬(お墓の引っ越し)を考えておられる場合、埋葬先に相談してみることをオススメします。
送骨を仲介する業者も増加していますが、ご自分で送骨キットを購入した上で、自分の手でお骨を梱包して送骨する事も可能です。
送骨キットの中には梱包の方法や送り状の書き方などを書いたマニュアルが入っているので、初めての方でも安心して梱包できす。
送骨キットに入っている物(業者・商品によって内容は多少変化します)
- マニュアル
- 梱包用ダンボール箱
- ガムテープ
- 梱包材
- ゆうパック送り状

自分の出来る範囲での供養を
亡くなった方の供養については宗教的な問題や、個々の考え方がありますから「これが正しい方法だ」「これは間違っている」と断定するのは難しい問題です。
送骨での供養は1つの形として認知されつつあります。
今は遺骨の埋葬も昔と違って「死んだら先祖代々のお墓に入る」「次男以下の子どもは自分でお墓を買う」と言う時代では無くなりつつありますから、送骨を利用する方が増えていくように思います。
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