10月に入ると喪中欠礼のハガキ(喪中はがき)が届きはじめる事かと思います。
喪中はがきの基本的なマナーや喪中の範囲については『喪中はがきのマナーについて』でご説明しているので参考になさってください。
しかし、いざ喪中はがきを出すとなると「そう言えば親戚にも喪中はがきって出すのかな?」と言う疑問が出てくる事があります。

今回は「親戚にも喪中はがきを出すべきかどうか」と言う問題についてお届けします。
喪中はがきは親戚にも出すべき?
喪中はがきが一般的になったのは日本の歴史の中は比較的新しい風習です。
ポイント
例えば筆者の知人の僧侶は「喪中なんて気にせず年賀状を出しています」と言っています。


一般的な喪中はがきのマナーについては別記事の『喪中はがきのマナーについて』に書かせて戴きましたが、実のところ喪中はがきは古くから厳密に定められたマナーではありません。
一般的に言われる喪中はがきを出す範囲(続柄・親等)

親族の等親
- 0親等→配偶者
- 1親等→両親・配偶者の両親・子
- 2親等→祖父母・孫・兄弟・兄弟の配偶者・配偶者の祖父母・配偶者の兄弟
キッチリしたい場合
ポイント
本来、喪中はがきとは「年賀のご挨拶ができませんので失礼します」と年賀状の欠礼を年賀状のやり取りをしている方に出すお知らせです。
年賀欠礼とは、「故人を亡くして喪中にあるります。新年を祝う気持ちになれないため、年始の挨拶は失礼いたします」というお詫びと挨拶を伝えるものだと考えてください。
「正式に」と言うのであれば、喪中はがきは、たとえ葬儀に来て戴いた親族や兄弟間であっても出すのが正解とされています。


心情的な問題も無視出来ません
しかし「喪中はがきは親族にも出すのが正解」とも言い切れない部分があります。
親族の場合…
- 身内なのに喪中はがきなんて水臭い
- 葬儀に参列したのだから喪中はがきを貰わなくても喪中だって事は知っている
……と考えて喪中はがきを良しとしない方も多いようです。
ポイント
実際「キッチリしなければ」と親族に喪中はがきを出してしまった事によって、その後の親戚付き合いがギクシャクしてしまったり、年長者の怒りを買ってしまったり……と言う事態に陷ってしまうケースもあるようです。
逆に「身内だらか」と喪中はがきを送らなかったばかりにトラブルになってしまう事もあります。


年長者に聞いてみる
不要なトラブルを避けたいのなら、独断で行動せずに年長者にお伺いを立てる事をオススメします。
ポイント
故人の喪主、または自分の両親。両親が他界している場合は叔父叔母や兄姉など、親族内でのルールに詳しい人に相談してみてください。
年長者の意見を聞いた上で喪中はがきを身内に出すか出さないかを判断するのがベターだと思います。
まとめ
ポイント
マナーとは人間関係をスムーズにすすめていく潤滑油のようなものです。あまり杓子定規に考えないようにしてください。
場合によっては地域的なルールや、親族内だけのマナーが重視されるケースも多々あります。
喪中はがきの扱いについて悩んでしまった場合は親族内でのマナーに詳しい人に聞いてみる事をオススメします。
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