最近、高齢者の運転ミスによる交通事故のニュースが増えています。
国土交通省では、高齢者は運転免許証を自主返納するよう勧めていますが、高齢者で運転免許証を自主返納される方は少ないようです。
ポイント
高齢者のご家族の中には「うちのお父さん、大丈夫かしら…」と心配されている方も多いかと思います。
そうは言っても長年、車を運転している方にとって車は自分の足のようなもの。自主返納を勧めても同意してもらうのは難しいようです。
今回は高齢者に運転免許証を自主返納うるよう説得する方法についてお届けします。
高齢者の免許返納を説得する方法
「高齢者に運転免許証を自主返納させる」と言っても、当然ながら一筋縄ではいきません。
多くの方は「うちのお父さんは頑固だから…」と諦めてしまっているかと思います。ですが、本当にそれで良いのでしょうか?
交通事故と言っても色々なケースがあります。
ポイント
「何かにぶつかって壊してしまった」と言う物損事故なら、お金でどうにかなるのですが、他人に怪我をさせてしまったり、最悪死亡させてしまった場合はご本人もご家族も地獄です。
何かあってから「こんな事なら、無理やりでも運転をやめさせるべきだった」と後悔しても手遅れなのです。
家族全員で説得する
ポイント
なかなか自主返納に応じてくれない場合、家族全員で説得してみてください。誰か1人が言っても駄目です。「家族全員」「子どもたち全員」一致団結してお願いすることが大切です。
- 他人の命を奪う事になる
- 本人だけなく家族みんなに責任がかかってくる
これから先も運転し続ける事のリスクをキッチリと説明してください。
車が無くなった後の代替案を用意する
ポイント
例えば「通院するのに車が無いと困る」と言うのであれば、家族が責任を持って送迎すると約束するなり、タクシーを定期契約するなり「車が無くてもやっていける」と言う事を提案することが大切です。
筆者の友人は免許証の返納と同時に、スマホをプレゼントして使い方を覚えてもらいました。今ではスマホのタクシーアプリを使ってタクシーを利用しているようです。
お医者さんにアドバイスしてもらう
ポイント
運転しているご本人は健康で運転に問題がないと思っていても、医師の目からみると「運転不可」と言う場合も少なくありません。
お医者さんからのアドバイスを受けるのも効果的です。
また頑固な方の場合、事前に家族が相談した上で、お医者さんから説明してもらうのも良いかと思います。
警察の運転適性検査を受ける
警察で「運転適性検査」を受講してもらいましょう。
- 性格な動作が出来るか
- 速度感覚が適切かどうか
- 冷静な判断が出来るか
今後も運転が可能かどうかの判定が出るので、その結果を見てもらった上で返納を決断してもらうのも良いかと思います。
ポイント
2018年現在では75歳以上の方が免許証を更新する場合は運転適性検査が義務付けられていますが、75歳以下の方には実施していません。
75歳以下の方の場合は各都道府県の警察署の指導の元、自動車教習所等で「高齢者講習」が実施されていますから、高齢者講習を受けてみてください。
高齢者講習の中でも運転適性検査は実施されています
運転免許証を自主返納すると特典があります!
高齢者交通事故を防ぐために、運転免許証を自主返納した方に特典を設けている都道府県が増えています。
ポイント
- 運転免許証を自主返納すると「運転経歴証明書」が交付されます。
- 運転経歴証明書は一生使える身分証明書のようなものです。
また企業と提携して、運転免許証を自主返納した方に「ホテル・旅館の利用割引」「デパートの配送無料サービス」「葬儀代割引」等の特典も実施されています。
この特典は都道府県によって違いますから、免許証の返納前に確認してみてください。
まとめ
運転免許証を持っているご本人は、なかなか自主返納する決断が出来ないものです。
高齢者自身を守り他人に迷惑をかけないためにも、身近にいるご家族が、高齢者に運転免許証を自主返納をするよう促してみてはいかがでしょうか?
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