終活

散骨をした伯母と従兄弟に海洋散骨の感想を聞いてみた。当日の事と後日のこと。

私の伯父「自分が死んだら海に散骨してくれ」と遺言して亡くなったので、伯母は夫の希望通り夫の遺骨を散骨しました。

先日、伯父の法事で伯母に会った時に散骨の話が出たのですが、実際に散骨した家族の意見は私の予想していたものと少し違っていました。

今回は散骨当日の流れと、後日に聞いた伯母の感想をご紹介しますね。

終活中で散骨を検討されている方の参考になれば嬉しいです。

散骨の体験談を聞いてきた

知恵袋おばさん
伯父の遺骨を散骨する時は私と夫も乗船までお手伝いしました

本当なら私と夫は伯父の散骨に立ち会うほと夫の従兄弟の妻は早くに亡くなっていてます。伯母は足が悪く、従兄弟の娘は幼稚園児と赤ちゃんを抱えています。

本当なら夫と私は伯父の散骨に立ち会う予定はなかったのですが「子どもと高齢者を連れて、船に乗って散骨するのは大変」と言うことで、乗船直前までお手伝いさせて戴きました。

散骨に参加した遺族

  • 妻(伯母)
  • 息子(従兄弟)
  • 孫一家(従兄弟の娘)
  • 甥夫婦(私と夫)
知恵袋おばさん
散骨の船に乗ったのは、伯母と息子、孫夫婦のみです。私と夫は陸で待機して姪の子ども達を預かっていました

散骨には色々な方法があります。

遺族が船に乗って自分の手で散骨しなくても、業者に委託する方法がありますが伯母は自分の手で夫の遺骨を散骨する方法を選びました。

他の遺族との合同散骨でした

私達は大阪在住ですが、散骨したのは別の県です。

散骨って散骨する側からすれば「海に埋葬しただけ」ですが、その近隣にお住まいの方にとっては、いくら海岸から離れた場所とは言っても気分の良い話でないと思うので、散骨の詳しい場所については書く事が出来ません。

立ち会った散骨は3組で船に乗る「合同散骨」と言う形式でした。

自分達家族だけで船をチャーターして散骨する事も出来ますが、当然てすがそうなると費用も高額になってきます。(それでもお墓を建てるより安いのですが)

ちなみに伯父の散骨にかかった費用は17万円だったと聞いています

メモ

散骨の費用については業者さんによって違うと思うので、散骨を検討されるのであればご自身で直接、業者さんに問い合わせてください。

当日の様子

散骨当日はどんよりした曇り空でした。

海が荒れてしまうと船が出せなくなってしまうため、散骨には当日になって中止になるリスクがあります。

伯父の散骨の場合は曇り空でしたが、予定通り行うことが出来て良かったと思います。

船に乗る時はライフジャケットを着用します。ライフジャケットと言うと派手ないろを連想してしまうかと思いますが、用意されたライフジャケットは黒色でした。

私と夫は姪の子ども達と陸地で待機。

実際に散骨の船に乗ったのは伯母、従兄弟、姪夫婦の4人です。

散骨業者さんによって手順が違うかと思うのですが、伯父の散骨はこんな流れだったそうです。

散骨の流れ

  • 人数を確認してライフジャケットを着用し、注意事故等説明を聞く
  • 乗船して散骨ポイントへ(海岸から離れる必要があるため)
  • 僧侶による度胸
  • 散骨
  • 献花(お酒・お菓子)
  • 散骨のポイントを3回、周って陸に戻る

当日、私は子ども達を見るので精一杯でしたし、散骨から戻ってきた伯母は船酔いでフラフラだったので、その日は正直感慨にふける余裕はあませんでした。

散骨をした伯母、従兄弟、従兄弟の娘(従兄弟姪)の感想

伯父の法事の時、伯母から改めて「散骨の時はありがとうねぇ」とお礼を言われたのですが、その時に伯母達と散骨をした時の話について盛り上がりました。

知恵袋おばさん
私、ちょっと不思議に思ってたんですが、伯父さんって海が好きだったんですか? そんな話は聞いたことが無かった気がして…

伯母

お父さん、加山雄三が好きだったのよねぇ。だから「死ぬ時くらいカッコいいクルーザーに乗りたい」とか言い出しちゃって…

予想外の散骨理由に、思わず笑ってしまいそうになりました。

私はてっきり伯父と伯母は終活していて、終活の中で散骨に行き着いたのだと思い込んていましたが、実のところ伯父の場合は「思いつきで言ってみた」くらいの軽いノリだったみたいです。

ちなみに、そんな伯父の願いを叶えようとしたのは息子である従兄弟でした。

従兄弟

インターネットを検索しまくって散骨業者を探したよ

従兄弟の意見

親父が散骨なんて言い出した時はビックリしたけど、うちは1人娘だし墓を建てても娘の負担になるだろうからね。後々のことを考えて、散骨でもいいかな…って思ってさ。初めての事で大変だったけど、良かったと思ってるよ。まあ、俺が死んでも散骨でいいんじゃないかな。

「子どもにお墓の心配をさせたくない」と言う従兄弟気持ちは私にもよく分かります。

しかし伯父の妻である伯母の意見は少し違ったようでした。

伯母の意見

私の時は散骨じゃなくて、その辺のお寺の納骨堂に入れてもらうればそれで充分。行くのも大変だし、船酔いはするしで散々だった。それに、わざわざ骨を砕くなくてもねぇ…。普通に弔ってくれれば充分なのにね。

実際、伯母が言うように伯母は散骨当日、船酔いで大変だったんです。酔い止めは飲んでいったのですが、車の揺れと船の揺れは違うのか、伯母にはイマイチ効果がなかったようでした。

従兄弟娘の意見

散骨って、ちょっと抵抗があったけど、実際にやってみると一瞬だったよ。おじいちゃんの希望通りに出来て良かったと思う。ただ、自分は普通でいいかなって思う。お墓はいらないけど、かえって手間がかかる気がする。

散骨を検討する時の参考に

実際に散骨をした当事者の間でも、散骨に対して温度差があるみたいです。

この体験談は「散骨をオススメします」と言いたい訳でも「散骨には反対です」と言いたいわけでもありません。

遺骨の供養はナイーブな問題なので「どの方法が正解か」なんて軽々しくは言えません。

伯父一家の経験が終活のお役に立てたら幸いです。

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