50代を過ぎると親を見送った方が増えてくる気がします。

親の死の後始末をすると「自分が死んだ時はどうしよう?」と考える方が増えるのではないでしょうか?
メモ
人間が1人死ぬって大変なことですよね。お葬式だけでなく、銀行や年金の手続きや後始末。火葬の後は納骨と「やらなければいけない事」が山盛りです。

実家の父の場合は父の遺言で大阪市内にある「一心寺」と言うお寺に納骨しました。
一心寺に父の遺骨を納骨しました
一心寺は大阪人達から「一心寺さん」と親しまれているお寺で納骨の費用が安価な事でも知られています。
一心寺さんに納骨した遺骨は砕いて骨仏にしてくれます。
こつ‐ぶつ【骨仏】 寺に納められた遺骨を集めて粉にし、セメントで固めて作った仏像。 [補説]各地にあるが、大阪市天王寺区にある一心寺の阿弥陀像が有名。
コトバンク より引用
初めて「骨仏」と言う言葉を聞いた方は一瞬、ギョッとされたかと思いますが、一心寺さん以外ににも行っているお寺は全国に点在しています。
芥川賞作家の辻仁成さんが『白仏』と言う作品の中で骨仏を取り上げているので、本で読んだ方もおられるかも知れませんね。
一心寺とは?
一心寺さんを取材した動画
一心寺とは
- 一心寺は、大阪市天王寺区にある浄土宗のお寺です。
- 正式名称は坂松山高岳院一心寺と言います。
- 文治元年(1185)四天王寺の別当だった慈円によって開かれました。
一心寺の特徴は浄土宗のお寺でありながら、宗派や宗教を越えて納骨を受け入れてくれる事にあります。
例えばキリスト教徒の方でも希望すれば納骨する事が出来ます。

ネットの口コミでは「創価学会員は拒否される」と言う噂があります。「創価学会の教義が極楽浄土を否定しているから」と言われていますが、本当のところはよく分かりません。
創価学会員の方で一心寺への納骨を希望される場合は直接問い合わせをしてみてください。
一心寺への納骨費用
一心寺が大阪の人達から絶大な人気を得ているのは良心的な納骨費用によるものです。
納骨費用(2018年現在)
小(小骨・分骨用) | 大(胴骨・全骨) |
---|---|
1万円又は、1.5万円又は、2万円 | 1.5万円又は、2万円又は、3万円 |
一心寺では戒名や法要の許容がされないため、納骨費用以外のお金を追加で支払う必要がありません。
一心寺の骨仏
メモ
骨仏とは、納められた大勢の人の遺骨を粉末化して、布糊や土を混ぜて作られた仏像の事です。一体の仏像におよそ15万人の遺骨が使われておいます。
一心寺では年間約15000人もの納骨があり、10年毎に一体新しいお骨佛(骨仏)が作られます。
骨仏さまは明治20年の造立以来、130年以上の歴史をがあり、これまでに14体作られています。
およそ200万の方の遺骨が阿弥陀仏の姿になって一心寺の納骨堂・お骨佛堂に鎮座しています。

新しい骨仏さまは白いのですが、年を経る毎に濃い色に変わっていきます。
一心寺さんは骨仏様がたくさん作られていますが、作られた年を説明した図があるので、自分の身内の遺骨がどの骨仏さんか分かるようになっています。
一心寺への納骨方法

ちょっとビックリしますが年末でもお正月でも開いていて、このことが一心寺さんの人気の秘密にななっています。
一心寺さんに納骨する時に必要なもの
一心寺の納骨に必要な物は次の3点です
- 遺骨
- 火葬許可証(コピー不可)
- 数珠
服装等の注意事項
- 当日の服装は皆さん一様ではありません。あまり堅苦しくお考えになる必要はないと思われます。
- 遺骨は、外箱もろとも風呂敷に包み、胸に抱いてご持参下さい。
- 納骨の施主(責任者)を決めておいて下さい。
(後日、大法要の案内などのために住所・氏名等を記入していただきます。)- 亡くなられた方については氏名と死亡年月日、法名(戒名)がついている場合にはその法名(戒名)を記入していただきますので間違いのないようご用意下さい。
- 本堂・納骨堂でおつとめをしますから数珠も必要です。
一心寺HPより引用
納骨当日の流れ
- 納骨の受付は午前9時より午後4時までです
- 盆・彼岸などは受付時間が長くなっています
step
1申込
- 一心寺さんの山門を入って右方にある受付・念佛堂へ行きます
- 受付で納骨申込書に施主住所・氏名・故人の死亡年月日・俗名・法名(戒名)などを記入して納骨を申込みます。
step
2納骨回向・焼香
- 受付済のお骨と経木を持って本堂へ行きます。
- 回向座の受付机に提出して、順番を待って焼香します、
step
3納骨
- 納骨堂へ移動し、お骨を納めます。
- 納骨にかかる時間は1時間程度です
一心寺さんのデメリット

メモ
費用が安いと言うことから「お金のない人が利用するお寺」と言うイメージがありますが、最近はお金の問題だけでなく「夫の親が入っているお墓に入りたくない」と言う女性や「葬式仏教はうんざりだ」と考える人の利用が増えています。
お参りに便利な場所に建っていてJR・地下鉄天王寺駅から徒歩10分。
国道25号線のそばにあるため、電車でも車でもお参りしやすいのが特徴ですが、駐車場が無いんです。
近隣にはコインパーキングもありますし、谷町筋沿いにある天王寺公園茶臼山エントランス駐車場や、天王寺公園地下駐車場(500台収容)などもありますが、お盆やお彼岸のお参りの時は大混雑してしまいます。

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一心寺に類似するお寺
50代女性
大阪の人はいいなぁ。私の近くにも似たようなお寺って無いのかな?
骨仏での永代供養は、一心寺さん以外にも東京都大田区の本寿院、香川県高松市の法然寺など、全国のいくつかのお寺で行われています。
一覧を作ってみましたが、詳しい事を知りたい場合は直接お寺にお問い合わせください。

一心寺さんに納骨して良かった!
お墓や遺骨の問題は宗教観にも関わるナイーブなものなので「最良の方法」は人によって違ってきます。

私も母も一心寺さんにお任せして良かったと思っています。
費用の負担が少なかったと言うこともありますが、立地条件が良いのでお参りに行きやすいんですよね。
メモ
- お盆とお彼岸に車でお参りに行くとなると大変ですが、電車やタクシーを利用すれば全く問題ありません。
- そもそもお盆とお彼岸のお参りは一心寺さんでなくても混雑しますよね。
私の体験談がこれから、納骨やお墓について考える方のお役に立てれば嬉しく思います。
今回の記事と写真は当サイトが『ふわっと女の下り坂』様より譲り受けた物です。
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