みなさんは『エホバの証人』のお葬式に参列された事はありますか?
自分は信者ではなくても、友人、知人、仕事関係等でお葬式に出なければならない事もあるかと思います。
今回はエホバの証人のお葬式のマナーについてお届けします。
エホバの証人のお葬式のマナー
エホバの証人はその信仰から、儀式的なセレモニーは行いません。
「葬儀」ではなく「追悼式」と言う形で故人を送ります。
追悼式の特徴
- 祭壇、お焼香、玉串、献花はありません。
- 故人の遺影写真はありません。
- 偶像崇拝をタブーとしているため「手を合わせる」と言う行為はNG。
服装について
追悼式で喪服を着る必要はありません。
紺やグレーなどのダーク系スーツやワンピース等の「ちょっとかしこまった服」程度で大丈夫です。
信者でない人が喪服を着て行ってもマナー違反ではありませんから、迷われるようでしたら喪服を着てください。
ただし、周囲の人達が喪服を着ていなくても驚かないでください。
お香典について
エホバの証人の追悼式にお香典は必要ありません。
注意ポイント
どうしても何かお渡ししたい場合は白い封筒に何も書かず名前だけ書いて渡してください。
「お香典」は仏教用語なのでNG。
「御花料と書いてください」と書かれているマナーサイトもありますが「御花料」はキリスト教のお葬式の時に使う言葉ですから、厳格なエホバの証人の場合は断られるかも知れません。
「お金は受け取れません」とおっしゃる場合「葬儀の経費として受け取ってほしい」と申し出れば受け取ってもらえる場合もあります。
弔電について
弔電を送っても良いのかどうか悩まれる方もおられるようですが、弔電は受け取ってもらえるようです。
「冥福」や「成仏」「供養」と言った仏教用語を使うのはNG。
お葬式ではなく追悼式
エホバの証人の追悼式は火葬が終わってから「王国会館」と呼ばれる建物で行われます。
王国会館ではなく個人宅で行うケースもあるようです。
追悼式の目的
- 遺族を慰めること
- 死と復活の希望について聖書が何と書かれているかの説明
エホバの証人の追悼式では「故人の冥福を祈る」と言う形ではありませんから、信者でない人は少し
追悼式の内容
エホバの証人の追悼式は決まった「形」がありませんが、一般的な流れをご紹介します。
追悼式の流れ
- 故人がどんな人だったか、故人についての紹介。
- 親族や友人が故人の思い出を語る。
- その故人が抱いていた聖書の希望について話がなされます。
- 賛美歌と短い祈り。
注意ポイント
聖書を読んだり、賛美歌を歌ったりする事がありますが、信者でない人は黙って座っているだけで大丈夫です。また、黙っていたからと言って咎められる事はありません。
お悔やみの言葉と注意点
エホバの証人の方へのお悔やみの言葉に「冥福」や「成仏」「供養」と言った仏教用語はタブーです。
「このたびは残念でした」程度にとどめておくと良いそうです。
エホバの証人の信者の人はたばこを吸いません。王国会館等の敷地内での喫煙は止めておいた方が良さそうです。
もし会食があったとしても、乾杯の際にグラスを合わせる習慣はありません。乾杯をするような場合はコップを目の高さ程度に上げるだけにしてください。
まとめ
エホバの証人の葬儀(追悼式)は一般的にイメージされるお葬式とは違うため、信者にでない人は戸惑われるかと思います。
しかし「故人をお見送りしたい」と言う気持ちは同じです。
注意ポイント
- 仏教用語「冥福「成仏」「供養」を口にしない
- 手を合わせない(拝まない)
上の2点については特に気をつけて参列なさってください。
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