介護生活は突然スタートします。
周囲を見渡してみると、持病等があり、だんだん老いてきて介護状態に…と言う方もおられるのすが、突然救急車で運ばれて…と言うパターンも多いですよね。
高齢者の場合「いつ倒れても仕方がない」と言う覚悟が必要です。
しかし、実際に家族が救急車で運ばれて病院から連絡があった場合、大抵の方はオロオロしてしまうのではないでしょうか?

今回は高齢の親が突然入院した場合「とりあえず必要な物」についてお届けしたいと思います。
突然の入院に必要な物
注意ポイント
高齢の親が病院に運び込まれた場合、とりあえず必要なのは「一刻も早く病院に行くこと」です。
入院に必要な物は後から取りに行っても充分間に合います。
……と言うのは建前の話。
高齢者の場合、入院生活が長引く可能性が高いので、家族の負担は少しでも軽い方がベターです。
実家(自宅)と病院を何往復もするのは心身共に負担になってしまいます。出来るだけ用事は1度で済ませたいところ。
緊急の場合ですから完璧にするのは無理だと思うので、出来る範囲で用意してください。
入院に絶対必要な物リスト
入院に絶対に必要な物リスト
- 健康保険証
- 後期高齢者医療被保険者証
- 診察券(かかりつけの病院の場合)
- 日常的に飲んでいる薬(処方薬)
- お薬手帳
- 現金(5万~10万円くらい)
- 印鑑

高齢者の親と別居されている場合、健康保険証の保管場所は把握しておいてください。
服用している薬の事を聞かれるかと思いますので、お薬手帳も持って行って戴きたいと思います。

入院したからと言ってす費用を当日支払う必要はありませんが、とりあえず5万~10万円くらいあれば安心です。
というのも、突然の入院の場合、意外と必要な物がポロポロと出てくるものです。
注意ポイント
現金があれば近隣のスーパー等に必要物を買いに行く事が出来ますし、持っていて邪魔になる物ではありません。最近はATMを設置している病院も多いのですが、とりあえず現金は多目に持って行ってください。
特に出先で倒れて救急車で搬送された場合など、搬送先の病院が自宅から近いとは限りません。
お金さえあれば「毛布だと寒いからフカフカの毛布を持ってきて欲しい」なんて、親から無茶ぶりされたとしても、病院の近くに買いに行って間に合わせる事が出来るので多めに持っていくことをオススメします。

入院誓約書等を書く場合に求められるかも知れません。
印鑑は後日でも大丈夫ですが、当日、書けるのであれば済ましてしまうに越した事はないでしょう。
入院生活で必要な物リスト
入院生活に必要な物リスト
- 現金(数千円程度のちょっとした金額)
- パジャマ・下着(レンタル出来る病院もあります)
- 洗面・入浴用具
- コップ(湯のみ)
- 箸・スプーン・ストロー
- タオル類
- ウエットティッシュ
- スリッパ・ルームシューズ
リストの最後に書いている「スリッパ・ルームシューズ」ですが、足が不自由な方の場合スリッパだと脱げやすくて困る事が多いようです。

注意ポイント
高齢の親と別居している場合、いつ親が倒れても慌てないように旅行かばんに「入院セット」を作っておいて、押入れにでも入れておくのが理想です。
私の場合、はじめて義母が倒れたと連絡があった時はアタフタして駆けつけたので後から必要な物を沢山持っていくことになりました。
それ以降、義母と相談して夫の実家にの押入れには旅行かばんな「入院セット」を作って用意しています。
入院生活であったら便利な物リスト
入院の荷物は少ない方が良いのですが、入院生活が長引いていくると「快適に過ごす」ことも大切になってきます。
絶対に持っていく必要はありませんが「あったら便利な物」をご紹介します。
入院生活であったら便利な物リスト
- A4クリアファイル(説明用の資料等を入れるのに便利です)
- 筆記用具(メモを取ったり気晴らしに何か書いたり)
- スマホ・携帯の充電器
- 使い心地の良いイヤフォン(ヘッドホン)
- ラジオ(テレビを観るのが辛い時はラジオの方が良いようです)
- S字フック(ベッドの柵にレジ袋などをかけます)
- 電動シェーバー・女性用カミソリ
- LEDライト(目が悪い方の場合、本を読む時に病室だと暗いと感じる事があります)
- 孫の手(骨折等、身体が動かし難い時に使い勝手バツグン!)
義母が入院した時は孫の手とヘッドホンが大活躍でした。病院で売っているイヤフォンは耳の穴に入れるタイプで使い心地が悪かったそうです。
入院の手続きについて

絶対に必要な物リストに印鑑があるのは、入院の手続きに必要になるからです。
注意ポイント
病院によって提出を求められる書類が変わってきますが「入院申込書」と「連帯保証書」はどこの病院でも必要です。
また、入院する際に「入院保証金」が必要な病院もあります。(絶対に必要な物リストに現金10万円とありますが、こういう場合に活躍します)
連帯保証には保証人の名前が2名必要です。
出来れば普段から「何かあった時に誰が保証人になるか」を確認しておく事をオススメします。
「何かあった時のこと」を兄弟で相談しておく
高齢の親が急に倒れた場合、少し落ち着いたら「何かあった時のこと」と「お金の事」をご兄弟(介護に関わる人達)で相談しておいてください。
注意ポイント
入院、介護に関わる費用は誰が出すのか、何かあった場合に誰に連絡してもらうのか等、キチッと決めておかないと後でグダグダになってしまう可能性があります。
介護する家族が自分以外にいない場合は問題ないのですが、複数の兄弟が連携して介護をする場合、連絡を密に取り合って行き違いをなくす事が大切です。
嫌な言い方ですが「介護家族の足を引っ張ったのは身内だった」なんて事はよくありますよね。
まとめ
正直、入院するのに「どうしても必要な物」なんてあって無いようなものです。
しかし「知っていれば2度手間、3度手間しなくて良かったのに…」と後になってから思ってしまうものなんですよ。

それ以外の物については「日頃どこまで準備しているかどうが重要です。
- 入院用の現金(10万円程度)を用意しておく
- 入院セットを用意する
- 兄弟間での連絡の徹底
高齢者の場合、若い人の入院と違って長引く可能性が高くなります。また退院後も今までの生活に戻れる保証はありません。
何かの時に慌てないように普段から準備をして戴きたいと思います。
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